この間、本棚をデフラグしていたら、面白いものを見つけたの。
1971年度のプロ野球「ファン手帳」よ。
「ファン手帳」は1947年から2003年までファン手帳社から発売されていたプロ野球名鑑なの。その年に選手登録されていた全選手の簡単なプロフィールと主な選手の顔写真が掲載されているシンプルな名鑑だわ。1971年版の販売価格は50円。20ページちょっとの小さな冊子よ。でも、いい紙を使っているから38年経った今もきれいに残っているの。
ちなみに表紙の右側の人物はご存じ世界の王貞治。前年まで3年連続の首位打者を獲得して乗りに乗ってるころの王選手よ。左側の選手はロッテの木樽正明。前年21勝を挙げ、ロッテのリーグ優勝の立役者となった投手よ。とっても素敵な笑顔ね。
1971年というと、65年から73年まで続いた巨人のV9の真っ直中。黄金時代ね。監督はもちろん、川上哲治。写真名鑑のページには王貞治、長嶋茂雄の2大スターをはじめ、森昌彦、柴田勲、黒江透修、高田繁、堀内恒夫、高橋一三、城之内邦雄といった往年の名選手がそろい踏みなの。長嶋のアゴ、やっぱり個性的よね。
当時のチーム編成はセ・リーグが「読売ジャイアンツ」「阪神タイガース」「大洋ホエールズ」「広島カープ」「中日ドラゴンズ」「ヤクルトアトムズ」の 6球団、パ・リーグは「西鉄ライオンズ」「東映フライヤーズ」「阪急ブレーブス」「近鉄バファローズ」「南海ホークス」「ロッテオリオンズ」の6球団よ。 2009年のセ・リーグは大洋が横浜ベイスターズになり、ヤクルトがアトムズからスワローズになったぐらいだけど、パ・リーグに全チームなんらかの名称変更をして、本拠地に至ってはみーんな変わっているわ。ロプロスさんが大好きな北海道日本ハムファイターズなんて1971年には存在しないわよ。
この当時、ロッテの本拠地が東京スタジアム、南海が大阪球場、近鉄が日本生命球場、阪急が西宮球場、東映が後楽園球場、西鉄が平和台球場なの。いま、いくつ残ってるかしら? 時代を感じるわね。でもね、1971年当時、野村克也もう南海の監督なの。当時はまだ選手兼監督なんだけど、38年後も変わらず監督をやっているってすごいわよね。
ちなみにエイ子の手元にはあと1976年版と1978年版の「ファン手帳」があるわ。1978年版では巨人の監督は長嶋茂雄に、野村克也は南海の監督を解任されて、ロッテで選手として在籍しているわ。たった2年しかなかったクラウンライターライオンズの最終年でもあるの。表紙は巨人王貞治と、阪急ブレーブスの山田久志よ。
今回はたまたま巨人についての話が多かったけど、別にエイ子が巨人ファンってわけじゃないのよ。じゃあどこのファンかって?
エイ子にファンの球団なんてないわ
本当よ。リクエストがあれば、ほかの球団の名鑑も公開するからね。
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