どんなおしゃれブランドを身にまとっても「ユニクロっぽいね」と言われ、お店で商品を見ているだけなのに店員と間違われる生粋のユニクロっ子ケイドウエイ子よ。
いまやユニクロを運営するファーストリテイリングといえば、売上高6850億、営業利益1086億円とこの不況の中でも過去最高益をたたき出す日本を代表するウルトラスーパーグレートカンパニーよ。そんなユニクロの柳井正会長兼社長がこの秋「ユニクロ思考術」「成功は一日で捨て去れ」という2冊の本を出したわ。まずはエイ子、「ユニクロ思考術」の方からを読んでみたんだけど、これがとってもむふぅむふぅな内容だったわ。
この本は「ユニクロで働く人たちは何を考えて仕事をしているのか」というコンセプトでアートディレクターの佐藤可士和氏をはじめとするユニクロで働く一流のプロフェッショナルたちのインタビューで構成されているの。これが読んでいるうちにユニクロが世界最高のおしゃれブランドなんじゃないかと錯覚してしまうような内容なの。あれ今、私すごいおしゃれな服着てないってw 少なくともこの本を読めばユニクロを着ていることに誇りが持てるようになるわw それだけはたらいている人が自信に満ちあふれているってことね。誇り高き世界に名だたるユニクロブランドよ。これこそブランディングの妙ね。
それに加えて柳井会長が「はじめに」で寄せた文章がまた読ませるの。
本というものは、「自分だったらどう考えるか?」「自分の会社だったら、どのようなことが当てはまるのか?」と、常に自らと対話しながら読むものだ。そして、最終的には、「本に書いてあることを実行するか」というところまで行き着かなければ意味がないと思う。(中略)その本に何が書いてあったのか、極論すれば、表面的な言葉は忘れてしまってもよいのかも知れない。むしろ、自らが本の内容といかなる対話をしたかの方が大事だと思う。(「ユニクロ思考術」P.10-11)
そう書いた上で「自分の仕事にどう生かせるのか? 自らと対話しながら、読んでいただければ幸いである」って締めるのよ。間違いなくこれ、エイ子が今年読んだ本の中で一番アツイ「はじめに」よ。どこを引用してもいい言葉ばっかり。全文引用しちゃいたいぐらいのアツさだわ。この「はじめに」を読むために1,260円払ってもいいぐらいよ。たった3ページの中に柳井会長の経営哲学と読書哲学が凝縮されているわ。
この本を読んで「ユニクロすげー」で終わるなってことなのよね。そう、この本ユニクロの自慢話じゃないの。勝ち組企業の戦況分析だと思って読むと肩すかしを食らうわよ。だからこそエイ子にビンビンくるものがあるのね。
そうそう柳井会長の前作「一勝九敗」もエイ子的にむふぅむふぅなセンテンスがいっぱいあったわ。例えば柳井会長がタイトルにもあるようにビジネスの勝敗について語ったこんな下りとか
スピードがない限り、商売をやって成功することはない。だから、ぼくは失敗するのであれば、できるだけ速く失敗するほうがよいと思う。早く気づいて、失敗 したということのひとつひとつを自分自身で実感する、そこが一番大事。その次に、失敗しないようにするにはどうやっていくかを考える。そこで「工夫」というものが生まれる。(「一勝九敗」P.198)
ね、とってもステキでしょ。失敗の仕方を教えてくれた本をエイ子ほかに読んだことがなかったわ。
そんな素敵な柳井会長のユニクロのモデルならいつでも引き受けるわよ
みんなも興味があったらぜひ読んでみてね。ユニクロ大好きのケイドウエイ子でした。
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